物流に限った話ではないでしょうが、コストダウンということは、これで終わりということがない余りにも普遍的なテーマといえるかも知れません。しかしまた、コストダウンの手法やコスト改善効果というものが余りにもケースバイケースで一般論として述べるには難しいものがあります。ただし、以下に述べることは一般論としていえるのではないかと思います。
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アウトソーシングすることによって固定費が変動費になる

理論的に100坪の倉庫を自社で借りているとして、1年365日のうち、丁度100坪が必要充分な坪数である日は何日あったか?またそこで従事する人間、機器などにおいても同じく固定的にかかっているとすれば無駄が発生しているはずです。

情報はアナログではなくデジタルでやり取りすればAP管理ができる

これは実際に想像するよりもはるかにコストダウンする可能性が広がります。
単純に言えば、昨日入社したパートさんであっても簡単なOJTでシンプルで品質の高い業務を行えるように仕組みを構築することが可能になるということです。反対にFAXと電話という環境はコスト的にも品質的にも維持運営するのが大変難しいものがあります。
例えていうなればコンビニエンスストアか、昔ながらのお店かということでしょうか?

何を優先順位に置いてこだわるか

極端なことを言えば、もし見栄えや環境にこだわらず、最低限の物流品質をキープすればよい。
とにかくコストを抑えたいということであれば、倉庫施設を検討すべきです。
物流経費に占める大きな要素である倉庫賃料は、立地や施設の築年数や道路環境などによって同じ1坪当り賃料に大きな差が出ます。 もしも立地によって運送面での問題がないとすれば不人気地区で道路付けも悪く古い物件を探せばコストを抑えることは可能です。
例えていうなれば、マンションがいいか安アパートで辛抱するかです。
しかしエンドユーザーは保管している倉庫ではなく、商品で決めるのであれば私はうまく手を入れて使えば大変合理的な考え方だとも思うのですが、どうでしょうか?

情報を早く流す

入庫予定情報、受注情報が我々物流の現場に流れてくるのに何時間かかる仕組みか、これも大変大きい問題です。
我々が最初に指示を頂いて出荷締め時間までの猶予は何時間あって、その間に何ケース、何件の出荷を処理しなければいけないのかによってコストダウンの手法が限定されていきます。
単純にいえば、余裕が1日あればAPのシフト替えや他部署応援などの有効な手段を取ることができますが直前までわからないので準備や手当てができないのなら社員による残業ということになってしまいます。
商売上、どうしても仕方がないケースもありますが、過去の経験でいえば意外と情報入手は早いが一定の場所で止まっている仕組みのせいで我々現場に流れてくるのが遅いということも多いようです。

輸送手段を考える

日本においては既にインフラの一部という感のある輸送ですが、実際の物流コストに占める割合でみると運送経費は大変大きいものがあります。
輸送手段、輸送業者を選別検討することは勿論ですが、実に色々なサービスや手段が色々な業者から提供されていますので、その商品の大きさ、頻度、届け先、破損度などによって色々とコストダウンできる方法を検証すべきでしょう。

物流を武器にする

最後に私が以前から考えている最も大きいコストダウンの方法ですが、物流経費=コスト削減という見方を変えて、他社との差別化戦略の一環として物流を武器に売上増大を検討できないものでしょうか?
仮にコストは上昇しても、それ以上に売上が増えたり売価が上がれば結果として物流コストは低減したのと同じ効果が上がると思うのです。

そう提案しますと大抵は門外漢にはこの商売はわからないよとお叱りを受けるのですが、私には、アスクルやアマゾンやコンビニは商品よりも物流を売っているような気がします。
単にスピードだけではなく色々なサービスが展開できる可能性があると思うのですが、どうでしょう。

例えば、もし当社に在庫商品があれば、簡単に低コストでショップは運営できます。
なぜなら、あとは仕組みだけで出荷できるからです。
それを可能にするIT技術者やWEBデザイナーが当社にはおりますので、ご提案を受け入れて頂き、売上を伸ばしておられる企業様もいらっしゃいます。
(山田)